兵庫県の文化
兵庫県は、人々が豊かな心を育むことができる芸術文化の県です。日常生活が芸術と文化に囲まれ、日常生活の中に芸術文化がある上質な生活を送ることができます。祭り等の伝統文化は県内各地に拡がっています。
淡路人形浄瑠璃
500年の歴史があり、国指定重要無形民族文化財である淡路人形浄瑠璃の起源については、様々な学説があります。公演方法は時代により変化してきましたが、本質はずっと変わっていません。
伝統を守るため努力を続けた人々の支えにより、伝統的な淡路人形浄瑠璃はこれまで数々の危機や苦難を乗り越えてきました。淡路人形浄瑠璃一座の人々は、次世代に技を伝えるため、誇りと希望を持って毎日研鑽を重ねています。淡路人形浄瑠璃の技術を習得するには長いん偃月を要します。
宝塚歌劇
宝塚歌劇団は、未婚の女性のみで演じられている世界的にも珍しい歌劇団です。言うまでもなく、女性が女性・男性役の両方を演じます。1914年に宝塚歌劇団が開幕し、12歳から17歳までの17人の女子が初公演を披露しました。現在では、400人以上の団員が所属し、全国的な人気を得ています。
けんか祭り
灘のけんか祭りは、姫路市白浜町の松原八幡神社で秋に行われる祭りです。古式ゆかしい神輿をぶつけ合うという特殊な神事であることから奇祭として知られています。世界でも最大規模のけんか祭りと言われており、第二次世界大戦以前に既に播磨の代表的な祭りとして知られていました。戦後、神輿練りに加え、きらびやかで美しい神輿は日本だけでなく世界でも知られるようになりました。
十日戎
十日戎は、七福神の恵比寿天のお祭りで、漁業・商売の神で、五穀豊穣の神である。
毎年1月9日から3日間開催され、9日は宵えびす、10日は本えびす、11日は残り福と呼ばれます。この祭りは全国的に開催されますが、兵庫県西宮市の西宮神社が本宮で、この間100万人以上の人々が参拝します。1月10日午前6時に太鼓が鳴り、赤門が開かれると同時に最初に参ろうと参詣者が走って本殿に向かう行事はとても有名です。性別に関係なく、本殿に最初に到達した人が福男となります。福男は字が示すとおり、幸運を持つ人を意味します。
春節祭
春節祭は神戸の中華街である南京町で開催されます。旧正月のお正月(春節)を盛大に祝います。中国の新年の特徴である、爆竹が南京町に鳴り、龍や獅子が舞い踊り、人々で賑わいます。
1987年から旧暦の正月に合わせて毎年春節祭を南京町で開催することを取り決めました。春節祭は1997年に神戸市の地域無形民俗文化財に指定されました。